【はじめに】
「構造改革の一環として、○○名規模の人員適正化を実施」という一文を、決算説明資料で目にする機会が増えています。人数と削減額は示しやすく、翌年度以降の固定費削減効果も比較的説明しやすい施策です。
一方で、人員削減後も業務や変革課題は残り、コンサルタントや業務委託、派遣などで不足を補う企業もあります。人件費が減っても裏側でコンサル費・業務委託費・派遣費が増えているなら、削減効果は正味で評価し直す必要があります。
ただし、黒字リストラの増加とコンサル市場の拡大が同時期に起きているからといって、両者の因果関係を公開情報だけで証明することはできません。本稿が検討するのは、失われた組織能力が外部調達へ置き換わる可能性であり、それが自社にも当てはまるかを経営が自社のデータで確認するための評価軸です。
問うべきは、昨年度に何人減らしたかだけではありません。何をやめ、何の能力を残し、その後に何を外部から補ったのかです。人員削減の成否は、何人減ったかという「人数収支」だけでは判断できません。削減によって何の能力を失い、何を外部から補い、最終的にどの能力が社内に残ったのか——見るべきは、削減前後の「能力収支」です。
【第1章】黒字企業にも広がる人員再編
1. 黒字企業も人を減らす時代
まず、事実関係を確認します。
東京商工リサーチの調査によれば、2025年(暦年)に早期・希望退職の募集が判明した上場企業は43社、募集人数は1万7,875人で、リーマン・ショック以降で3番目の高水準です(注1)。実施企業のうち黒字企業は29社(67.4%)、募集人数ベースでは85.0%にあたる1万5,205人に達しています。
さらに2025年度(2025年4月〜2026年3月)では46社・2万781人へと拡大し、前年度の8,326人の約2.5倍に急増しました(注2)。社数は前年度の51社から約1割減っている一方で人数は2.5倍であり、実施企業の数ではなく、一社あたりの削減規模が大きくなっていることが分かります。
名を連ねているのは、パナソニックホールディングス、三菱電機、三菱ケミカルグループ、明治ホールディングス、ソニーグループ、住友重機械工業といった各業界の代表的企業であり、電気機器を中心とする大手製造業が主体であることが分かります(業種・市場構成の内訳は図表1のとおりです)。
かつて人員削減は業績悪化に追い込まれた企業の「最後の手段」でした。それが今や、直近の単体最終損益が黒字の企業も、将来の事業転換や人員構成の見直しを目的に実施する施策へと広がっています。これが「黒字リストラ」です。ただし直近決算の黒字は、必ずしも高収益や全事業の好調を意味しません。
2. 資本市場が求めているもの
背景の一つに、資本市場から資本効率と成長投資の両立を求められていることがあります。2023年3月、東京証券取引所はプライム・スタンダード両市場の全上場企業に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を要請し、約3年後の2026年2月末時点でプライム市場の93%が何らかの開示を行い、71%は初回開示後に内容を更新しています(注3)。
しかし、開示の進展と実態の改善は別の話です。東証の分析によれば、プライム市場のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業は2022年7月の50%から2026年3月に27%へ改善した一方、ROE(自己資本利益率)8%未満の企業は47%から43%の改善にとどまります(注4)。
開示は求められる。数字の改善も求められる。しかし抜本的な打ち手には時間がかかる。この板挟みのなかで、企業は比較的短期間で実行でき、説明もしやすい利益改善策に目を向けやすくなります。
3. なぜ、数ある施策のなかで人件費が選ばれるのか
そこで候補に挙がりやすいのが人件費です。他の施策と比べて、実行の条件が整いやすいためです。
効果を事前に見積もりやすく、一度削減すれば改善分は翌年度以降も積み上がりますが、応募人数、退職者の構成、賃上げ、追加採用、外部費用によって実績は変動します。これに対し、売上成長、新規事業の創出、業務プロセス改革といった施策は成果が出るまでに数年を要し、成功の保証もなく、取締役会での説得力の面でも差が生じやすくなります。
ただし、効果の現れ方には段階があります。実施年度は割増退職金などの特別費用で利益もキャッシュフローも一時的に悪化することが少なくなく、人件費削減が損益に定着するのは翌年度以降です。短期的な削減効果は測定しやすい一方、組織能力への影響が顕在化するのは数年後であり、この時間差によって、意思決定の時点では、削減効果が副作用よりも大きく評価されやすくなります。
黒字リストラが増えている背景には、削減効果を比較的短期間に見積もりやすいという経営上の特性があります。ただし、その効果は、仕事量の削減、能力の流出、外部費用の増加まで含めて初めて正味で評価できます。
── 図表1:早期・希望退職募集の実施動向と「黒字リストラ」の位置づけ ──
| 指標 | 数値 | 意味するもの |
|---|---|---|
| 2025年度の募集人数 | 2万781人 (前年度8,326人の約2.5倍) | 2009年度以降で4番目の高水準 |
| 2025年度の実施社数 | 46社 (前年度51社、9.8%減) | 社数は減少。一社あたりの削減規模が拡大 |
| 黒字企業の比率(社数) | 69.6% (32社/46社・2025年度) | 業績悪化企業に限られない人員再編の広がり |
| 黒字企業の比率(人数) | 81.3% (1万6,908人/2万781人・2025年度) | 募集人数の大半は、直近決算が黒字の企業によるもの |
| 業種構成 | 電気機器が32.6% (15社/46社・2025年度) | 現時点では大手製造業、とりわけ電気機器に集中 |
| 市場構成 | プライム市場が約8割 | 資本効率改善への要請が背景の一つとなっている可能性 |
【第2章】人数は減っても、仕事は減らない
1. 会社は、実際に退職する人材を完全には選べない
売上規模を維持したまま人員を削減できれば、翌年度以降の利益率や一人当たり売上高は改善します。しかし、そこには重大な前提の欠落があります。希望退職では、会社が誰に応募してほしいかを考えて制度を設計できても、実際に誰が応募するかを完全には制御できないという事実です。
希望退職は本人の意思に基づく応募制度であり、企業が特定の個人に退職を強いることはできません。一方、募集対象を年齢・部門等で限定したり会社の承認を優遇措置の条件としたりする制度設計は可能で、裁判例でも承認制の有効性が認められています(注5)。ただし一般論として、とりわけ再就職の選択肢を持つ人材については、割増退職金が退職を後押しする可能性があります。企業にはその可能性を織り込んだ応募設計が求められます。
応募人数を想定範囲に収める難しさは、2025年度の事例にも表れています。パナソニックホールディングスは2026年2月、人員削減が想定の1万人から1万2,000人に拡大する見通しとなり、2026年3月期の連結純利益予想を200億円下方修正しました。三菱電機も同時期、希望退職費用が想定より約600億円増え通期1,000億円となったことを理由に、純利益を下方修正しています(注6)。
これらは、単なるコストの見積もり誤差以上の意味を持ちます。応募者数が想定を上回ったことは、応募人数を範囲内に収めることの難しさを示しています。一方、どのような人材が応募したのかは公開情報からは確認できません。したがって企業には、人数だけでなく、重要人材や重要能力の想定外の流出が生じていないかを検証することが求められます。
2. 仕事を減らさずに人だけ減らすとどうなるか
もう一つのリスクは、削減の対象が「人」に偏り、「仕事」の廃止・縮小が伴わないことです。実際の構造改革では、事業撤退、拠点統合、自動化などと人員削減が一体で実施される場合もあります。
人員が1割減っても、事業や商品の数、会議や承認プロセス、報告資料などが同じままなら、それらはすべて残った社員に配分されます。売上が維持されれば一人当たり売上高は統計上改善しますが、その内実が負荷の増加にすぎない場合もあります。
負荷の増加は、静かに次の問題を生みます。長時間労働の常態化、業務品質の低下、確認や引き継ぎの省略。削減を経験した組織には「次は自分かもしれない」という感覚が残り、心理的安全性が下がれば新しい提案や挑戦は避けられるようになります。成長のための削減が、成長に必要な行動を抑制し、対象外だった若手・中堅層が負荷と不安から自発的に退職する、計画外の二次離職も珍しくありません。
人を減らしても同じ売上や付加価値を維持できれば、一人当たり指標は統計上改善します。しかし、仕事量や成果の出し方が変わらず、残存社員への負荷移転によって実現しているのであれば、その改善が持続可能かは別途検証しなければなりません。
3. 失われるのは人数ではなく、見えにくい能力
そして、もう一つ重要な問題があります。人員削減の計画は人数と人件費という「数えられるもの」で設計されますが、実際に失われるのは数えられないものです。
部門横断の調整力、経営意図の翻訳力、業務とシステムの両方への理解、暗黙知、経営への進言力——図表2に挙げるような能力は、職務等級表にも人員計画表にも現れません。むしろ、勤続年数が長く給与水準が高い層ほど、削減対象の条件に合致しやすいという皮肉があります。実際、2025年の募集では中高年層を対象とした制度設計が加速し、三菱ケミカルグループでは50歳以上の1,273人が応募しています(注1)。
さらに、これは日本企業に共通する弱点と接続しています。情報処理推進機構(IPA)の調査によれば、DXを推進する人材の不足を認識する企業が多数を占める一方、約4割の企業が「どのような人材が必要なのか」を明確化できていないと指摘されています(注7)。必要な能力を定義できていない組織が人員削減を行えば、何を失ったのかは失った後にしか分かりません。
黒字リストラで管理すべきなのは人数だけではなく、会社を動かすための見えにくい能力が失われるリスクです。
── 図表2:削減で失われやすい6つの能力と、その後に現れる症状 ──
| 失われやすい能力 | 組織における役割 | 失った後に現れる症状 |
|---|---|---|
| 部門横断の調整力 | 利害が対立する部署間の合意形成 | 結論の出ない会議が増える |
| 経営意図の翻訳力 | 抽象的な方針を現場の施策に落とす | 戦略が現場の手前で止まる |
| 業務とシステムの両利き | 要件定義と業務設計の橋渡し | ベンダーの提示条件を検証できない |
| プロジェクト遂行力 | 構想から実行までの一貫した推進 | 企画は出るが、実行が動かない |
| 暗黙知(顧客・技術・経緯) | 判断の前提となる文脈の保持 | 過去に検討済みの失敗を繰り返す |
| 経営への進言 | 不都合な事実を正面から伝える | 報告が楽観方向に偏っていく |
【第3章】削減した能力を、外から買い戻していないか
1. 公開情報でどこまで検証できるのか
人員削減で社員数は減っても、企業が抱える変革課題まで減るとは限りません。生成AIの業務実装、基幹システムの刷新、事業ポートフォリオの再編など、むしろ変革テーマが増えている企業もあります。社員が減る一方で変革テーマが増えれば、その差分はどこかで埋めなければなりません。
その対応策の一つが、外部人材の活用です。IDC Japanの予測によれば、国内ビジネスコンサルティング市場は2025年の約8,822億円から2030年には約1兆4,064億円へ、年平均成長率9.8%で拡大します。ビジネスとITを合わせた国内コンサルティング市場全体では、2025年の約1兆4,554億円から2030年に約2兆2,897億円へと拡大する見通しです(注8)。
企業が人件費を削減している同じ期間に、コンサルティング市場が二桁近い成長を続けている。ただし、IDCが挙げる市場成長の主因は、AIを核とした全社変革、ERP・レガシー刷新、組織変革等であり、人員削減との因果関係が示されているわけではありません。ここから言えるのは、削減された能力の一部が外部費用として買い戻されている可能性を、企業ごとに検証する必要があるということまでです。
では、この仮説は個社の決算数値で確かめられるのでしょうか。外部への委託費用は連結損益計算書で独立費目としての開示が制度上求められておらず、日本の会計基準では販管費の主要費目の注記は必要でも、どの費目を掲げるかは各社の判断に委ねられています。IFRS適用企業でも従業員給付費用は開示される一方、外部委託費相当はその他の費用に埋もれます。
それでも、一定数の企業では業務委託費の時系列比較そのものは可能です。ただし、そこに現れる金額が具体的にどの業務を指すのか、人員削減とどう対応しているのかまでは、開示情報からは分かりません。つまり、費用の動きは観察できても、能力の置き換えや因果関係の有無までを公開情報から確認することはできないのです。次に、この限界を踏まえたうえで、確認できる範囲を実際に広げてみます。
2. 東証プライム全体をスクリーニングすると、何が見えるか
そこで、対象を黒字リストラ実施企業に限らず、東証プライム市場全体に広げて確認しました。2026年7月末時点で東証プライムに内国普通株式を上場する1,551社のうち、2024年に提出された有価証券報告書と証券コードで接続できたのは1,526社、接続率にして98.4%でした(注9)。この1,526社を対象に、「業務委託費」「業務委託料」という語で全文検索を行っています。
いずれかの語が現れた企業は345社、そのうち前期・当期の金額を同じ行または同じ表で確認できた企業は302社でした。さらに、販管費の期間比較という文脈を満たす定量候補は107社まで絞られます。ここから、連結ベースであること、純粋な費用項目であること、同一の2期間を比較できること、人件費系の費目が併記されていることまでを確認すると、比較可能なサンプルは35社まで絞り込まれました。外部委託費と人件費を同じ会計範囲で継続的に追える企業は、東証プライム全体でもごく一部に限られるということです。
── 図表3:東証プライム上場会社における「業務委託費・料」開示のスクリーニング ──
| 段階 | 企業数 |
|---|---|
| 東証プライム内国普通株式発行会社 | 1,551社 |
| 2024年提出有価証券報告書と接続 | 1,526社 |
| 「業務委託費」「業務委託料」の記載あり | 345社 |
| 2期間の金額を確認 | 302社 |
| 販管費・期間比較の定量候補 | 107社 |
| 比較可能サンプル | 35社 |
この35社で何が見えるでしょうか。業務委託費・料が増加した企業は30社(85.7%)でした。ただし、業務委託費が増え人件費が減るという、置き換えと整合的な動きは2社(5.7%)にとどまり、28社(80.0%)では業務委託費と人件費の両方が増加していました。増減率の中央値は、業務委託費・料が16.1%増、人件費系費目が9.7%増でした。
── 図表4:業務委託費と人件費の同時比較(比較可能35社の4象限) ──
| 業務委託費 | 人件費 | 企業数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 増加 | 増加 | 28社 | 80.0% |
| 増加 | 減少 | 2社 | 5.7% |
| 減少 | 増加 | 4社 | 11.4% |
| 減少 | 減少 | 1社 | 2.9% |
この結果は、「人員削減後に外部委託へ置き換わる」という仮説を一般的に裏付けるものではありません。むしろ比較可能な35社で中心的に観察されたのは、人件費系費目と業務委託費・料が同時に増加するパターンでした。ただし、これは社員数や外部人材数、企業が保有・利用する能力の増加を直接示すものではなく、増加の背景も本調査からは特定できません。
ただし、これは外部委託費の増加を肯定するものでもありません。人件費と外部委託費を別々に管理するだけでは、「総人材コスト」と、企業が実質的に利用している能力の全体像を横断的に把握しにくくなります。ここで経営に問われるのは、外注費の増加そのものではなく、どの能力を社内に保有し、どの能力を外部から調達するのか、その境界を設計・管理できているかということです。本稿では、この内製・外部補完・恒久的外部化・廃止/自動化の組み合わせを「能力ポートフォリオ」と呼びます。能力収支が削減前後の変化を測る考え方だとすれば、能力ポートフォリオは将来どの状態を目指すかを決める設計図です。
なお、この35社は業務委託費を開示しやすい業種に偏っている可能性がある、開示企業に限定された探索的サンプルです。実際、35社のうち14社は情報・通信業でした。この結果を東証プライム全体の動向として一般化することはできません。また、母集団は2026年7月末時点の上場会社である一方、使用した有価証券報告書は2024年提出分です。2024年提出有報と接続できなかった25社には、その後の新規上場や組織再編等を経た企業が含まれており、今回の分析対象には反映されていません。したがって本調査は、「2024年度の東証プライム全社」や「現在の動向」ではなく、2026年7月末時点の上場会社と2024年提出有報を接続した探索的調査として位置づけられるものです。なお、「業務委託費・料」は企業ごとの費用分類であり対象業務の内容は統一されておらず、製造・建設等の変動原価を含み得る「外注費」とは区別しています。また、業務委託費には物流、保守、システム運用、事務代行等も含まれ得るため、その増加を外部人材の利用増加や、失われた能力の買い戻しと同一視することはできません。前期・当期は各社の決算期に基づくため、35社すべてで同一の暦期間を比較したものではありません。
3. 黒字リストラ企業12社とリコーの位置づけ
ここまでのスクリーニングは、黒字リストラの有無を問わず、開示企業における外部委託費と人件費の動きの組み合わせを確認するものです。これに対し、以下で見る早期・希望退職実施12社の調査は、黒字リストラとの対応関係を個別に確認する、目的の異なる調査です。
そこで、早期・希望退職を実施した企業のうち、任意抽出した12社について、有価証券報告書の「第5 経理の状況」を対象に全文検索を行いました(注10)。これは探索的な確認であり、統計分析ではありません。業務委託費または外注費を主要費目に掲げていたのは5社でしたが、うち3社は持株会社の単体財務諸表でグループ会社への機能委託が主体であり社外への支払いを示すものではなく、残る2社のうち住友重機械工業は削減実施期までしか決算が提出されておらず実施後の数値がまだ存在しません。
結果として、早期・希望退職を実施した任意抽出12社に限定すると、削減前後を継続比較できたのはリコー1社だけでした。同社は2024年に1,000人規模の希望退職を実施しており、提出会社の販売費及び一般管理費の注記から実施前・実施期・実施後の3期を並べると次のようになります。
── 図表5:希望退職の前後における給料及び賃金と業務委託費(リコー・提出会社ベース、百万円) ──
| 年度 | 位置づけ | 業務委託費 | 給料及び賃金 |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 実施前 | 22,554 | 21,823 |
| 2025年3月期 | 実施期 | 22,825 | 21,476 |
| 2026年3月期 | 実施後 | 23,228 | 21,907 |
| 実施前からの増減 | ー | 3.0%増 | 0.4%増 |
(出所:株式会社リコー 有価証券報告書 第124期から第126期(注11))
実施前から実施後にかけて、社員に支払う給料及び賃金は0.4%増、外部に支払う業務委託費は3.0%増でした。1,000人規模の希望退職後も人件費は元の水準に戻り、外部委託費は増え続けています。3期を通じて業務委託費が給料及び賃金を上回っている点も目を引きます。
ただし、この数字から因果関係を読み取ることはできません。理由は三つあります。
第一に、数値は提出会社単体であり、希望退職は国内グループ会社を含む募集です。同社の単体従業員数は連結の1割程度にすぎず、削減の大半が単体の外で起きた可能性を排除できません。
第二に、両方の費目には別の変動要因が重なります。業務委託費には、物流、保守、コールセンター、事務代行など、組織能力の買い戻しとは直接関係しない委託も含まれ得るほか、委託先の変更や組織再編でも金額は動きます。給料及び賃金の側も、賃上げや要員構成の変化、会計処理の見直しなど希望退職以外の要因で増減し得ます。したがって、この二つの費目だけを取り出して「買い戻し」と呼ぶことはできません。
第三に、比較できるのは3期のみです。同社は収益認識会計基準を2022年3月期から適用しており、それ以前と単体の損益計算書が連続していません。注記に掲げる主要費目も期により変わり、業務委託費は2022〜2023年3月期の注記には現れず、2024年3月期に再び掲げられています。
外部から検証できるのは、ここまでです。リコーの数字は仮説を裏付ける証拠ではなく、公開情報による検証がどこで限界に突き当たるかを示す探索的な事例として読むべきものです。この限界を超えて確かめられるのは内部データを持つ経営自身だけであり、検証できないという事実そのものが、第4章で述べる問題の中心にあります。
4. なぜ、外部調達が選ばれるのか
企業側の意思決定として見れば、外部調達には明確な合理性があります。中途採用には、採用活動から入社・戦力化まで一定の時間を要しますが、外部支援であれば、中途採用と比べて短期間で必要なチームを組成できる場合があります。人員削減後に採用枠が制限される一方、プロジェクト予算は別枠で確保される企業では、人は増やせないが予算は使えるという状態が生まれます。
さらに、管理上の区分も異なります。社員は人件費として削減目標の対象になりますが、外部人材は外注費や業務委託費という別科目に入ります。人件費削減と外注費を別々の部署・指標で管理している企業では、全社横断で「総人材コスト」を確認する仕組みがなければ置き換えの実態を見落とす可能性があります。この構造の先には、早期退職した元社員を、その人にしか担えない業務のために再雇用または業務委託で呼び戻す事態も起こり得ます。再雇用であれば再び人件費に計上されますが、業務委託契約であれば外部費用に移ります。後者では、同じ人が同じ業務を担っていても、費用区分だけが変わる可能性があります。
5. どこから「活用」が「依存固定」に変わるのか
ここで区別すべきは、外部活用そのものが問題なのではないということです。社内にない専門性の補完、変革の初速向上、第三者視点での診断には明確な合理性があり、定型業務のBPO、繁閑差への一時対応、高度専門業務の恒久的な外部化、社内保有の合理性が乏しい機能の外部化も同様で、これらまで内製で抱え込む方がむしろ非効率です。
問題となるのは、企業固有の競争力や経営責任に直結し、本来内製すべき課題設定、意思決定、顧客・事業知識、部門間調整、変革推進までが、終了条件や能力移転の設計がないまま恒常的に外部へ依存する状態です。外部化する業務の種類ではなく、終了条件と能力移転の設計を欠いたまま依存が固定化することが転換点になります。判断基準は契約金額でもコンサルタントの人数でもなく、誰が課題を設定し、誰が結論を出し、誰が自分の言葉で説明できるかに集約されます。
── 図表6:健全な外部活用と「依存固定型」の分岐点 ──
| 観点 | 健全な活用 | 依存固定型 |
|---|---|---|
| 目的 | 社内にない専門性を補完する | 本来内製すべき業務を恒常的に代行する |
| 期間 | 継続理由・役割・終了条件を定期的に見直す | 同じ役割のまま、妥当性を検証せず自動更新する |
| 主体 | 社員が課題と意思決定を持つ | コンサルが課題と結論を作る |
| 成果物 | 社員と共同で作成する | 社員は情報提供と承認のみ |
| 知見 | 能力移転を成果に含める | 成果物だけが納品される |
| 終了後 | 社員だけで運営を継続できる | 契約終了とともに仕事が止まる |
ここで誤解のないよう付け加えます。外部支援が長期に及ぶこと自体が問題なのではありません。変革テーマが継続的に更新され、社員が意思決定の主体であり、外部人材がその推進力を補っているなら、長期にわたる伴走支援には合理性があります。問題は、役割を見直さないまま、同じ外部人材が社員と同じ定常業務を恒常的に代替する状態です。
6. 使い過ぎが、会社をさらに弱くする
依存固定型の外部活用が続けば、能力の空白は埋まらないまま固定化しやすくなります。想定される経路は、次の五つです。
- 論点設定から結論提示まで外部が担い、社員の役割が情報提供と承認に縮小する
- 経営に近い仕事という、次世代人材を育てる場が外部に渡る
- 「提案はコンサル、判断はお客様」という応酬で意思決定の責任が曖昧になり、失敗しても検証できなくなる
- 改革そのものより、改革を管理する仕事が肥大化する
- 能力が社内に残らないまま、外部依存が自己増殖する
国内コンサルティング市場は2030年に2兆円規模へ拡大する見通しである一方、2025年の経営コンサルタント業の倒産は170件と過去最多でした(注12)。ただし92.3%は従業員5人未満の事業者であり、市場全体の品質低下を示すものではなく、専門性や顧客基盤に乏しい小規模事業者の淘汰と捉えるべきで、外部を使う側の目利きがこれまで以上に問われる局面にあります。
自社の点検軸は、大きく三つに整理できます。早期退職後にコンサル費・外注費が増えていないか、能力移転や終了条件が契約に組み込まれているか、経営が全社の外部人材数と費用を把握できているか。該当が多いほど、外部活用が依存固定型へ移行している可能性が高いと考えられます。
ここで示した観点が指しているのは、評価軸そのものの問題です。黒字リストラの成否は、削減した人数ではなく、その後に外部から補った能力と費用まで含めて評価すべきものです。削減人数の達成率だけを見ている限り、この問いは見過ごされたままになります。
【第4章】構造改革として機能する削減と、費用削減にとどまる施策
1. 順序が、結果を分ける
ここまでの議論は、人員削減そのものを否定するものではありません。事業撤退、拠点統合、技術基盤の転換、重複機能の解消など、将来不要になる仕事を明確にしたうえで人員配置を見直すことには十分な合理性があり、むしろそれを避け続ける方が長期的には従業員にとっても不利益になり得ます。
分かれ目は順序にあります。構造改革として機能しやすいのは「事業を変えた結果として人員が変わる」という順番をたどるケースであり、費用削減にとどまりやすいのは「人を減らした後で、残った社員に同じ仕事をさせる」という順番になりやすいケースです。
どの事業をやめ、どの業務を廃止・自動化するのかが曖昧なまま人数と人件費の目標だけが先に決まると、構造改革は単なるコスト削減に近づき、数年後に同じ規模の削減を繰り返す可能性が高まります。数年おきに早期退職を繰り返す企業は、過去の削減が事業・業務構造の恒久的な見直しにつながったかを検証する必要がありますが、複数回実施すること自体が直ちに失敗を意味するわけではありません。
── 図表7:構造改革として機能しやすい削減と、費用削減にとどまりやすい施策の対比 ──
| 観点 | 構造改革として機能しやすい設計 | 費用削減にとどまりやすい設計 |
|---|---|---|
| 起点 | 撤退・縮小する事業が明確 | 全社一律の人数目標から始まる |
| 業務 | 不要になる業務を先に廃止する | 業務を残したまま人だけ減らす |
| 対象設定 | 必要な人材・能力を定義する | 年齢・役職・給与で対象を設定する |
| 成長領域 | 採用・投資を継続する | 採用も含めて一律に抑制する |
| 削減原資 | 成長投資に再配分する | 短期利益として計上する |
| 頻度 | 一度の事業転換として実施する | 数年ごとに早期退職を繰り返す |
2. それは、費用の付け替えになっていないか
もう一つ、経営が確認すべきことがあります。人員削減の経済効果を、本当に正味で評価しているかどうかです。社員を雇用する場合、給与のほか法定福利費、育成投資、退職給付引当が発生します。外部人材は単価が高くても契約終了が容易で変動費として扱いやすく、この点だけを見れば外部化には一定の合理性があります。
しかし、同じコンサルタントが何年も常駐し、実質的に社員と同じ業務を担っているのであれば、変動費化のメリットはほとんど機能していません。それは構造改革ではなく、費用科目の付け替えです。正しく評価するには、人件費の削減額だけでなく、裏側で増えた費用と失われた能力を再取得するコストまで含めて計算する必要があります。しかもこの計算は、単年度ではなく3年程度の期間で行うべきです。人件費削減の効果は翌年度以降に定着し、外部費用の増加はさらに遅れて顕在化するためです。
もっとも、この計算を社外から検証することは、ほぼ不可能です。前章で見たとおり公開情報だけでの検証には限界があり、これは制度がそれを求めていない以上当然の結果であって開示姿勢への批判ではありません。ただし帰結は軽くなく、外部委託費は投資家から見えにくいうえ、社内でも人件費削減の進捗管理と外注費の管理を別々の部署が行っている企業は少なくありません。管理部署や費目が分かれている企業では、社内においても総人材コストの全体像が見えにくくなる可能性があります。この不可視性が、置き換えを誰も気づかないまま進行させる一因になり得ます。
第3章で見たとおり、東証プライム上場会社のうち比較可能な35社では、「外部委託費が増えれば人件費が減る」という単純な置き換えは、中心的なパターンではありませんでした。だからといって、個々の企業にその可能性がないとは言えません。削減の成否を検証できるのは、その企業の経営自身だけです。そして、自ら測りに行かない限り、その数字はどこにも現れません。見るべきは、経済収支、能力の流出・再取得、自走可能性という3つの軸を一体で確認する「能力収支」です。次に挙げる8つの指標は、開示制度が用意してくれないこの収支を、経営が自分の手で確認するための最小限の枠組みです。
── 図表8:削減後の「能力収支」を評価する8つの指標 ──
| 区分 | 評価指標 | 確認の視点 |
|---|---|---|
| 経済収支 | 人件費の削減額 | 退職関連費用も含め、単年度ではなく3年累計で見る |
| 経済収支 | コンサル費・業務委託費・派遣費の増加額 | 人件費削減額と同一期間で比較する |
| 経済収支 | 社員と外部人材を合わせた総人材コスト | 人件費、外部費用、採用・再育成・移管費用を同一資料で管理する |
| 能力の流出・再取得 | 削減した職種の再採用・退職者の再雇用数 | 削減した職種や人材を実質的に呼び戻していないか |
| 能力の流出・再取得 | 重要能力の流出と再取得状況 | 失われた能力を、採用・育成・外部調達のどの手段で、どの程度の時間と費用をかけて補ったか |
| 自走可能性 | 外部人材の平均在籍期間と役割の変化 | 長期化そのものではなく、支援テーマや役割が更新されているか |
| 自走可能性 | 能力移転の完了状況 | 事前に定めた移転対象について、社員だけで実行できる状態になったか |
| 自走可能性 | 重要な意思決定の社内主導状況 | 社員が課題を設定し、採否を決め、自分の言葉で説明できているか |
【第5章】人を減らす前に設計すべきこと、外部を入れる前に決めるべきこと
1. 削減の前に答えを出すべき論点
では、実務として何を決めておけばよいか。第4章で見た「順序」を具体的な論点に落とし込みます。多くの企業では、人件費や平均年齢が高い部門、赤字が続く部門を対象に削減規模が設計されますが、これは現在の損益計算書を起点とした発想です。必要なのは、将来必要な事業、業務、能力、人員を先に定義し、そこから逆算するという順序です。
どの仕事をなくすのか。どの能力を社内に残すのか。どの能力を新たに獲得しなければならないのか。そして、削減した後、誰が変革を推進するのか。これらに答えが出ていない状態で人数目標を設定すれば、残るのは「人は減ったが、やることは変わらない組織」です。
以下の10項目は、人員削減を意思決定する前に、経営会議で答えを出しておくべき論点です。特に重要な項目に答えが出ていない場合は、削減規模や実施時期を再検討すべきです。
── 図表9:人員削減を決める前に答えを出すべき10の論点 ──
| # | 検討すべき論点 | 答えが出ていない場合に起きること |
|---|---|---|
| 1 | 将来縮小・撤退する事業は何か | 全社一律の削減になり、成長事業まで細る |
| 2 | 廃止・自動化できる業務は何か | 仕事量が減らず、残存社員の負荷だけが増える |
| 3 | 将来必要な職種・能力は何か | 数年後に同じ職種を中途採用することになる |
| 4 | 絶対に流出させてはいけない人材は誰か | 残ってほしい人から先に応募する |
| 5 | 配置転換・リスキリングで対応できないか | 社内で活かせた能力を社外に手放す |
| 6 | 一時的に外部活用すべき能力は何か | 場当たり的な発注が積み上がる |
| 7 | 長期的に内製すべき能力は何か | 本来社内に持つべき機能まで外部化する |
| 8 | 削減後に誰が変革を推進するのか | 変革の担い手不在のまま計画だけが残る |
| 9 | 削減原資を何に再投資するのか | 短期利益に消え、数年後に再び削減する |
| 10 | 外部費用を含めて本当に経済合理性があるか | 構造改革ではなく費用科目の付け替えに終わる |
2. 外部支援は、能力を移転させる設計にする
次に、外部人材を活用する段階です。第3章で述べたとおり外部活用そのものは否定されるべきではなく、問題は開始時点で役割と終了条件が定義されていないことにあります。目的が曖昧なまま始まったプロジェクトは、役割や終了条件が見直されないまま更新され、いつしか契約の継続自体が前提になります。
重要なのは、成果物だけを受け取るのではなく、方法論、データ、分析モデル、会議の運営方法、意思決定のプロセスそのものを社内に残すという設計です。同じ分析や会議を、来年は社員だけで実施・運営できるか。この問いに「はい」と答えられるかどうかが、支援の質を測る実質的な基準になります。
外部支援を発注する際は、契約と体制の両面に、社内の責任者を明確にすること、コンサルタントと社員をペアで配置し意思決定は社員が行うこと、能力移転を契約の成果に含めること、開始時点で退出条件を定めることを組み込んでおく必要があります。
良い外部活用かどうかを決めるのは、支援期間の長短ではありません。支援が続いている間も社員が課題設定と意思決定の主体であり、中核業務を自ら回せる状態が保たれているか。さらに、外部人材の役割が定常業務の代替に固定されず、変革テーマに応じて更新されているかが重要です。
【結論】人を減らす前に、何を残すのかを決める
黒字リストラは、将来の固定費削減効果を比較的見積もりやすい施策です。ただし、退職関連費用、売上、業務品質、追加外部費用によっては、想定どおりの正味効果が得られない場合もあります。
しかし、人員削減で企業の知識、経験、顧客関係、技術、変革を推進する能力までを失えば、その一部を後になって外部からより高い単価で買い戻す事態が起こり得ます。コンサルタントは不足する専門性を補い変革の初速を上げられますが、社員の代わりに会社を動かし続けることはできません。黒字リストラの成否は、削減した人数ではなく、外部調達と能力移転まで含めた「能力収支」で評価すべきものです。人件費と外部委託費を合算するだけでは十分ではありません。金額と同時に、どの能力を社内に残し、どの能力を外部に委ね、外部支援から何を社内へ移転するのかを、経営が管理する必要があります。
業種や企業規模を問わず、取るべきアクションは五つに整理できます。
- 人員ではなく、事業と業務から設計する:将来縮小・撤退する事業、廃止・自動化できる業務を先に特定します。人員計画はその結果として導かれるべきものであり、出発点ではありません。
- 「絶対に流出させてはいけない能力」を名指しで定義する:職種や等級ではなく、具体的にどの能力が誰に宿っているかを特定し、リテンション施策と技能移転を先に手当てします。配置転換とリスキリングで対応できる範囲も、削減の前に検証すべきです。
- 総人材コストを一体で管理する:人件費、コンサル費、業務委託費、派遣費、中途採用費を横断して集計し、経営会議の同じ資料で管理します。管理部署が分かれ、全社横断の集計がなければ、費用の付け替えは見えにくくなります。
- 外部活用の契約に、終了条件と能力移転を組み込む:開始時点で社内の責任者を明確にし、コンサルタントと社員をペアで配置し、意思決定は社員が行う。能力移転を成果物として契約に明記し、支援終了後の運営体制を先に設計します。
- 削減で生まれた原資の再投資先を、削減と同時に決める:削減額をそのまま短期利益として計上するのか、成長領域の採用・育成・投資に再配分するのか。ここを曖昧にしたまま実行された削減は、数年後に同じ削減を繰り返すリスクを高めます。
黒字リストラで人件費を減らし、外部人材で仕事の穴を埋めれば、短期的な利益は改善するかもしれません。しかし、社員が考え、決め、変革する機会まで外部化してしまえば、会社は自ら成長する力を失っていきます。
すなわち、削減前後の変化を「能力収支」で検証し、将来どの能力を内製し、どの能力を外部から補完するかを「能力ポートフォリオ」で設計する。この二つを一体で管理することが、人数削減を構造改革へ変える条件です。
人を減らす前に、何の能力を残すのかを決める。外部を入れる前に、何の能力を社内に移転するのかを決める。
それが、企業を一時的に軽くするのではなく、中長期的に強くする構造改革です。
【結びに】コンサルティング会社としての立場
最後に、本稿を執筆した立場について申し添えます。
Catalysもまた、コンサルティングを生業とする会社です。外部専門家を活用する価値を否定する立場ではありません。社内にない知見の持ち込み、変革の初速向上、第三者としての現状診断には、明確な意義があると考えています。
一方で、顧客企業の社員が本来担うべき業務を長期間代替し、外部への依存を固定化することは、短期的には売上になっても、顧客企業の中長期的な利益にはつながらないと考えています。
その考えから、私たちは以下を基本姿勢としています。
- 社員の意思決定を代替せず、社員と共同でプロジェクトを進める
- 顧客企業に方法論と能力を残し、支援の終了条件を明確にする
- 定常業務を高単価で抱え続けず、不要な案件をつくらない
- 顧客が自走できる状態を、支援の成功と定義する
Catalysという社名には、「変革の触媒になる」という意思を込めています。触媒は、反応の主体を置き換えるものではなく、反応が起きる条件を整え、その速度を高める存在です。私たちが目指す伴走支援も同じです。顧客の代わりに意思決定し続けるのではなく、顧客自身が考え、決め、変革を続けられる状態をつくる——それが、私たちの考えるコンサルティングの役割です。
【注釈】
(注1)「2025年『早期・希望退職募集』は1万7,875人、リーマン・ショック以降で3番目の高水準」東京商工リサーチ、2026年2月 https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1202373_1527.html
(注2)「2025年度の『早期・希望退職』は2万781人 約7割が『黒字リストラ』、2009年度以降で4番目の高水準」東京商工リサーチ、2026年4月 https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1202787_1527.html
(注3)「東京証券取引所『「資本コストや株価を意識した経営」に関する4年目の取組み』を公表」BUSINESS LAWYERS、2026年5月 https://www.businesslawyers.jp/articles/1544
(注4)「『資本コストや株価を意識した経営』に関する4年目の取組み」東京証券取引所、2026年 https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/nlsgeu000006gevo-att/t13vrt000000vg32.pdf
(注5)「希望退職や早期退職者優遇措置を導入する場合の留意点」BUSINESS LAWYERS https://www.businesslawyers.jp/practices/600
(注6)「企業が黒字リストラを実施する理由、退職金プラス特別加算金で想定外の応募者殺到」日本人材ニュースONLINE、2026年3月 https://jinzainews.net/26811956/
(注7)「調査分析ディスカッション・ペーパー2024-02 DX動向2024 ― 深刻化するDXを推進する人材不足と課題」情報処理推進機構(IPA)、2024年6月 https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/discussion-paper/f55m8k00000039kf-att/dx-talent-shortage.pdf
(注8)「2030年に1兆4,000億円超へ:AIが変える国内ビジネスコンサルティング市場の成長構造」IDC Japan、2026年6月 https://www.idc.com/resource-center/blog/japan-business-consulting-market-ai-growth-2030/
(注9)東証プライム上場会社(内国普通株式発行会社、2026年7月末時点)を対象に、2024年提出の有価証券報告書と証券コードで接続したうえで、「業務委託費」「業務委託料」を全文検索した。開示内容の原典は各社がEDINETへ提出した有価証券報告書であり、書類の取得・整理にはrange3/edinet-annual(EDINET提出書類の公開データセット)を利用した。 出典:日本取引所グループ「東証上場銘柄一覧(2026年7月末)」https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/01.html/金融庁「EDINET」https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp//range3「edinet-annual」https://huggingface.co/datasets/range3/edinet-annual
(注10)金融庁EDINET「書類全文検索」により、有価証券報告書の「第5 経理の状況」を検索範囲として「業務委託費」「外注費」を検索(2026年8月時点)。対象は、東京商工リサーチの調査で早期・希望退職の実施が確認された企業のうち、任意に抽出した以下の12社(パナソニックホールディングス、三菱電機、三菱ケミカルグループ、明治ホールディングス、ソニーグループ、住友重機械工業、オムロン、資生堂、コニカミノルタ、シャープ、リコー、富士通)。 https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/weee0070.aspx
(注11)「有価証券報告書 第124期・第125期・第126期」株式会社リコー、提出会社の販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額 https://jp.ricoh.com/IR/library/securities_report
(注12)「『経営コンサルタント』倒産 過去最多の170件 専門性と課題解決力が問われる時代に」東京商工リサーチ、2026年 https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1202281_1527.html
【参考ソース】
- 東京商工リサーチ「上場の早期・希望退職募集41社 約8割がプライム 明治HDやオリンパスが実施発表、黒字リストラが恒常化」 — https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201999_1527.html
- 東京商工リサーチ「2024年の『早期・希望退職』3年ぶり1万人超 募集社数57社、募集人数は前年の3倍に急増」 — https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200844_1527.html
- 三菱UFJ銀行 Money Canvas「黒字リストラとは?企業が黒字にもかかわらず早期・希望退職募集を行う理由」 — https://moneycanvas.bk.mufg.jp/know/column/G0wSXNWRPiGK4ef/
- 東京新聞「経営が苦しくなくても人員削減…『黒字リストラ』するのはなぜ?」 — https://www.tokyo-np.co.jp/article/459196
- PwC Japanグループ「資本政策の必要性 ― 東証PBR1倍割れ問題対応の先に求められるもの ―」 — https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/column/capital-policy/pbr1.html
- 第一生命経済研究所「東証の『資本コストや株価を意識した経営』要請から3年 ~ROE・PBRの4象限でみるプライム市場企業の変化~」 — https://www.dlri.co.jp/report/ld/588240.html
- 経済産業省・東京証券取引所・IPA「デジタルトランスフォーメーション調査(DX調査)2026」 — https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/keiei_meigara/dxstock2026.pdf
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