【用語集】WACC

WACCとは

WACCは、「Weighted Average Cost of Capital」の略で、「加重平均資本コスト」を意味します。

企業運営をするために必要な資本コストを計算するときの指標で、特に投資判断や事業評価において活用されています。

企業の資本は、大きく分けて株式（自己資本）と借入金（他人資本）の2つがありますが、これらの資本それぞれには「コスト」が発生します。

具体的には、株主の期待収益率（株主資本コスト）と債権者の期待収益率（負債コスト）の加重平均したものがWACCとなります。

WACCの計算方法

• 株主資本コスト (rE) ：株主が会社に期待する収益率であり、CAPM (Capital Asset Pricing Model：資本資産価格モデル) を利用して算定
• 負債コスト (rD) ：債権者が会社に期待する収益率。過去の有利子負債の調達コストが用いられることが多い
• 株主資本 (E) ：会社の株価に自己株式数控除後の発行済株式数を乗じて算定 (上場企業の場合)
• 有利子負債 (D) ：簿価を用いるのが一般的