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見える化検討の5つのポイント

前回の記事では「見える化の3つの類型」についてご紹介しました。

前回記事「見える化とは?見える化の3類型 」

そのようなフレームワークを理解することで見える化の対象が明確になり、自社の検討の質と効率が大幅に改善すると思います。

では実際に見える化の検討の際にはどのようなポイントを意識しなくてはいけないのか。

本記事では、見える化の際に意識すべき5つのポイントについてご紹介します。


見える化検討の5つのポイント

まず結論としては、ポイントは以下5つです。

① 現状の棚卸しから始める
② 見るべき情報を整理する
③ 因数分解を行う
④ 分かりやすさを重視する
⑤ 当事者が仕組み作りに関与する


① 現状の棚卸しから始める

まず現状として、何がどの程度見える状況になっているのかを整理するところから始めていきます。

なんとなく把握できていると思っている情報も、実は十分に見えていなかったり、見えていないことに慣れていたりすることが多い傾向にあります。

企業の規模や、見える化を実施する範囲にもよりますが、この棚卸しは、現場レベル、管理職レベル、経営レベルとそれぞれのレベルで行う必要があります。


② 見るべき情報を整理する

棚卸しが終わったら、見るべき情報を整理していきます。

情報というのは取ろうと思えば無制限に取れると思いますし、数値化しようと思えばいくらでも数値化できます。

一方で、情報が多すぎて情報の海に溺れてしまっては逆効果であり、誰も見なくなってしまいます。

見える化の目的は「問題解決」や「適切な施策策定」であります。

それらの目的を意識したうえで、それぞれの現場、管理職、経営レベルで見なくてはいけない情報が何かを洗い出していきます。


③ 因数分解を行う

同様に「問題解決」や「適切な施策策定」を行うには、情報の解像度が重要になってきます。

簡単な例として営業面での見える化を挙げると、例えば受注率や受注数・額だけを見える化していても、何故それらの変化が起きたのかを理解できません。

ですから、受注数だけでなく、案件化数、商談化数、リード数等も把握し、それらの転換率も追っていく必要があります。(※ 業界によってプロセスは異なるため適切な指標を設定する必要があります。)

また加えて、製品・サービス別や、担当者別、トークスクリプト別に情報が取れると、今後の打ち手も組みやすくなります。


④ 分かりやすさを重視する

見える化したものの、それらが目に入ってない状況や、普段使わないシステムにログインしないと分からない状況であると、せっかくの取り組みの効果も薄れてしまいます。

関与するすべての人の目に勝手に飛び込んでくるようにことが必要です。


⑤ 当事者が仕組み作りに関与する

見えた情報を踏まえて行動する(アクションに繋げる)ことが、見える化の取り組みを行う目的になります。

そのため、その情報に接する当事者が「見えている数値や情報の意味」を理解している必要があります。

誰かに押し付けられた仕組みの場合、「見えている数値や情報の意味」を理解していない場合が多いと思います。

そのような事態を避けるためにも、当事者が仕組みづくりに関与することで、情報の意味を深く理解し、行動に繋がりやすくなります。



以上、本記事では見える化検討の5つのポイントについてご紹介しました。

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